「はしか」

目元がかゆくなったり、くしゃみを連発したりするようになりました。もう少しがまんの時期なんですよね…。今回はその花粉の季節をいかに乗り切ろうかという知恵袋をレポートしたいな~…と考えていたのですが、急遽気になるニュースが舞い込んできまして、今回はそのことについて取り上げたいと思います。
■フィリピン型の「はしか」ウィルス大流行!
ニュースなどでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、今年は例年以上に「麻疹(はしか)」が流行しているそうなんです!
29日までの患者数は83人。これは昨年同期の27人に比べて3倍に相当するようです。昨年末からの感染傾向として、海外でウイルスに感染し、持ち込まれた輸入例が増加しているわけなんですが、特にフィリピン型のウイルスの感染が多いそうです。
感染症発生動向調査によると、20131230日から201429日にかけて報告のあった都道府県別患者数は、最も多いのが京都府の20人、千葉県10人、神奈川・愛知県8人、埼玉県7人、東京都6人、広島県5人などとなっていて、年齢割合は、09歳が49%と半数を占め、202922%、101413%の順…となっています。
これだけ見ると京都府が突出しているかのように見えますが、昨年1年間では計232人が感染し、東京都の67人をはじめとする関東13県で計148人、愛知県24人、大阪府15人、京都府9人、兵庫県8人、静岡県7人など…すでに他地域での発生が先行していました。
■きちんとした予防接種を!
「はしか」は、咳やくしゃみなどの飛沫や、はしかウイルスを含んだ空気を吸い込むこと、あるいは接触によって感染する。(ウイルスなのでただのマスクでは予防することはできません。)とても感染力が強く、1人の患者から1214人が感染するほど!(インフルエンザでは12人)。感染すると1012日間潜伏して、熱やせき、鼻水など、風邪のような症状が出ます。数日すると38度以上の高熱と、全身に赤い発しんが出現する。発しんが出る前に、ほほの内側に白い斑点(コプリック斑)が出ることもあります。その後、合併症がなければ症状は710日でほぼ回復しますが、合併症時を併発すると命に関わることもあるようです。小児では肺炎、成人では脳炎が死亡の大きな原因なんだそうです。
また「はしか」に一度かかると、その後は免疫がついて一生かからないとされるが、それでも、感染はぜひとも避けたいところですね!とくに乳児の場合は生後約8か月ごろまでは、免疫のある母親からもらった免疫が働きますが、その後、免疫力が切れるとかかりやすくなるので、ワクチンの予防接種が必要になってきます。
しっかりした免疫力をつけるために1歳児と、さらに小学校入学前1年間の計2回の接種が行われていますが、いまだに未接種の人…とくに199041日以前に生まれた人の中には1回しか受けていない人もいるので、心当たりのある方は感染する前に医療機関や市町村の保健担当に相談することが肝心です!